汚染水? 処理水?2024/02/23 12:33

何処かの会社の会長さんが、福島第1原発(以下、1F)の処理水を「放射能汚染水」と発言した問題で会長職を辞任したそうな

国や東電は一環して「処理水」と言っているが・・・
それは、最も耳障りの良い言葉を選んでいるためでしょう。

環境省のHPにも、
『「ALPS処理水」とは、東京電力福島第一原子力発電所で発生した汚染水を多核種除去設備(ALPS:Advanced Liquid Processing System)等によりトリチウム以外の放射性物質を環境放出の際の規制基準を満たすまで繰り返し浄化処理した水のことです』
と説明されています。

つまり、トリチウム以外の放射性物質は”1個の原子や分子”も含んでいない、とは言っていません。

それはそうでしょう
優秀な除染装置でも除染係数は(例えば)10の10乗とかいった値でしょうから、放射性物質の濃度は”10の10乗分の1”くらいまでは低くなるでしょうが、1個の原子や分子に至るまで取り除ける訳ではありません。

ですから、自然水と比較したら「汚染水」なのかも知れませんが、それでは”汚れた水””危険な水”であるかのような誤解を招きかねません。
本当は「除染水」が的確かも知れませんが・・・
でも、「処理水」の方が言葉の受ける印象が良いでしょうね