母の日に想う2023/05/14 16:15

母が亡くなって20年
母が亡くなった年齢に、あと10年で追いつく。

77歳で亡くなった母に、段々近づいて行く
どんどん年齢差が縮まって行くような、奇妙な気がする。

76歳で癌が見つかり、
手術で取り切れず、
1年半ほどで逝ってしまった。

最後は自分の家で、と望み、
最後の数ヶ月は、自宅で過ごした。

毎週のように、東京から実家に帰ったが、、
親孝行には、ほど遠く、、
最後は、朦朧とした母に、為す術もなかった。



母が残した遺書は、
母親名義のものを全て私の姉に遺す、というものだった。

1年半、献身的に看病した姉である。
母が勧めた見合相手とうまくいかなかった、負い目のようなものを母は感じていたようである。

遺産には相応の土地家屋も含まれていたが、、
私は遺留分を主張することなく、遺書に従った。

今でもその判断に後悔はないが、、
自分の子供達には献身的な看病を求めず、
僅かな財産も平等に分け与えたいと思っている。



あまり裕福な家庭ではなかったので、
玩具や娯楽品などは買って貰えず、
学習塾とか予備校の類いも行かなかった。

それでも、公立高校から国立大学へ現役で入学した。
当時の国立大学の学費は、半期で一万八千円だった。

家庭教師を週に3回くらい、そして長期休暇には色々なバイトに励んだ。
学費も自分で払うつもりだったが、親から出してやると言われたので、有り難く出して貰った。

親に迷惑を掛けないのが、一番の親孝行だと思っていた。
今でもその気持ちに変わりは無いが、、
就職先も結婚相手も、マイホーム購入も、一人で決めてしまったが、、
少しは親に相談するふり、ぐらいはしても良かったのかなぁ、と
この歳になって想う

母は、今頃、天国で何を思っているだろう