村上春樹「街とその不確かな壁」を読む2024/09/07 14:39

図書館のリクエストで一年以上待って、やっと届きました。

村上春樹の、良く分からない、でも何となく引き込まれるアンニュイな世界観が好きですが、、
これも同じような小説でした。
ただ、本書は少し長く(ページ数が多く)、様々なメタファーが多過ぎる感じがします。

 壁に閉ざされた街
  その街に住む獣たち(一角獣)
 壁の中に住む君、勤め先の図書館には本はなく”夢”が保管されている。
 私は”夢読み”として「影」を捨てて街に入る。
 街から出られない17歳の私と、16歳の君
 ・・・
 ・・
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 ・あちら側 と こちら側
 ・現実 と 非現実
 ・生者 と 死者
 ・未来 と 過去
様々に行き交う物語が、魅力的で難解

聖書『人は吐息のごときもの、その人生はただの過ぎゆく影に過ぎない』
なのだそうである。